「腰が痛くても、体を動かした方がいい」
「ウォーキングは腰痛に効果がある」
こんなネットニュースや健康記事を目にしたことはありませんか?
それを読んで、
「よし、腰痛を治すために散歩を始めよう!」
そう思った60代以上の方、とても多いと思いのではないでしょうか。
ですが、整体の現場で長年たくさんの腰痛の方を見てきた立場から、今日は私の意見を言わせてもらいます。
腰が痛いときは、基本的に“歩かない方がいい”です。
これは決して「運動は悪」という話ではありません。
問題は、“今の体の状態のまま歩いてしまうこと”にあります。
身体が正常であれば腰痛があっても改善していきますが、
そもそも正常ではない方が無理をすると腰痛が悪化していきます。
それは何故でしょうか?
今回はそんな事について書いていきます。
腰痛は「動いた方がいい」ではなく「見極めが必要」
腰痛があるとき、体の中では何が起きているのでしょうか。
多くの場合、
・筋肉の炎症
・関節のズレ
・神経への負担
・姿勢の崩れ
こういった状態が同時に且つ複雑に絡んで起きています。
つまり腰痛は、
「これ以上無理をしたら危ないですよ」
という体からのサインです。
そのサインを無視して歩いてしまうと、どうなるのでしょう?
痛みをかばいながら歩く
↓
歩き方が崩れる
↓
左右どちらかに体重が偏る
↓
骨盤・背骨がさらに歪む
という、悪循環に入ってしまう方が非常に多いのです。
特に歩き方が崩れると歩行の衝撃がどんどん骨盤や背骨、膝や首の関節に蓄積されていきます。
結果、色んな症状の元となるのです。
60代以上の方に多い「歩くことで悪化する腰痛」
特に注意してほしいのが、
60代以上で、猫背・姿勢が崩れている方です。
この年代になると、
・背中が丸くなっている
・骨盤が後ろに倒れている
・歩幅が小さい
・足が上がりにくい
といった特徴が出やすくなります。
この状態で散歩をすると、
一歩一歩は気にならないが、歩けば歩くほど負荷がたまり続けることになります。
結果として、
「歩いた直後は少しスッキリした気がするけど、
夜や翌日に腰が余計に痛くなる」
こんな経験、ありませんか?
それ。気のせいではなく、
体が限界を超えているサインです。
腰痛があるのに歩いてしまうと起きやすい問題
① 痛みを我慢するクセがつく
腰痛を我慢しながら歩くと、
脳が「この歪んだ動きが普通」と勘違いします。
すると、
正しい姿勢や動きに戻りにくくなり、
慢性的な腰痛へ移行しやすくなります。
② 大きすぎるウォーキングシューズの落とし穴
60代以上の方に本当に多いのが、
サイズの大きすぎる靴です。
「ゆったりしている方が楽」
「きついと足が痛くなるから」
そう思って選ばれがちですが、
実はこれが腰痛を悪化させる大きな原因になります。
靴が大きいと、
・足が靴の中で滑る
・指に無駄な力が入る
・地面を正しく蹴れない
結果、
腰の緊張が向けないアンバランスな歩き方になってしまいます。
③ インソールが逆効果になるケースも
「インソールを入れたら歩き方が安定するし腰が良くなる」
そうお店の方から聞いたことがある方も多いでしょう。
しかし、
インソールは靴との相性がめちゃくちゃ重要なんです!!
インソール単体では安定しても、靴に入れたら合わずさらに歪みを助長させてしまうこともあるんですよ。
これ実際の現場でも本当によく見かけます。
④ 水分不足も腰痛を悪化させる
散歩のとき、
「喉が渇いたら飲めばいい」
そう思っていませんか?
60代以上になると、
喉の渇きを感じにくくなります。
水分が不足すると、
筋肉や関節の柔軟性が落ち、
腰の痛みが出やすくなります。
一気に飲むのではなく、ちょこっとずつ口に含み飲まないと体はどんどん乾いてしまうのです。
じゃあ、腰痛があるときはどうすればいいの?
答えはとてもシンプルです。
”まず安静”これに尽きます。
そして、体を整えることが最優先!!
無理に歩くよりも、
・体を休ませる
・腰への負担を減らす
・歪みを整える
この順番がとても大切です。
どうしても歩くなら、必ずやってほしいこと
どうしても外を歩きたい場合は、
条件付きで行ってください。
・距離は短く
・痛みが出たらすぐ中止
・帰宅後は必ずアイシング
特に重要なのがアイシングです。
歩くことで腰には必ず微細な炎症が起きます。
アイシングをすることで、
・炎症を抑える
・回復を早める
・翌日の痛みを防ぐ
といった効果が期待できます。
ウォーキングは「治ってから」が本番
ここで勘違いしてほしくないのは、
ウォーキング自体を否定しているわけではないということです。
本当に大切なのは順番です。
1️⃣ まず体の状態を正常にする
2️⃣ 姿勢・骨盤・背骨を整える
3️⃣ 正しい歩き方を身につける
4️⃣ 筋力を少しずつつける
この流れができて、
初めてウォーキングは腰痛改善の味方になります。
~まとめ~
腰痛があるときの散歩は、
「良いこと」ではなく「リスク」になる場合が多いです。
特に、
・60代以上
・猫背・姿勢が悪い
・腰や背中が歪んでいる
こういった方は要注意です。
腰痛は、
体を守るために出ている大切なサイン。
その声を無視せず、
まずは体を整えること。
安全を最優先に、
腰と上手につき合っていきましょう。
「歩くこと」は、
治すためのスタートではなく、
治ってからのステップアップです。
焦らず、無理せず、
自分の身体の声を聞きましょう。
中央元気堂
住所:三重県桑名市中央町2丁目62
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