腰が痛くなったときや慢性腰痛を、
「温めた方がいいのか?それとも冷やした方がいいのか?」
これは多くの方が悩むポイントではないでしょうか。
インターネットやSNSを見ても、
「温めるといい」
「いや、冷やした方がいい」
と、意見がバラバラで結局どちらが正しいのかわからなくなってしまいます。
私の整体院でも、患者さんからよくこんな質問をいただきます。
「先生、腰は温めるんですか?冷やすんですか?」
結論から言うと、腰痛は基本的に“冷やすこと”がとても大切です。
「えぇっ? 腰が痛いと温めた方が良いんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
しかし、実は腰痛の多くは冷やした方が体の回復が起こりやすいと言われています。
今回は、
「なぜ腰痛は冷やした方がいいのか?」
そして
「正しい冷やし方」
について、整体の視点からわかりやすく解説していきます。
腰痛には「急性」と「慢性」がある
まず腰痛には大きく分けて2種類あります。
① 急性腰痛
② 慢性腰痛
急性腰痛とは、いわゆるぎっくり腰のように突然起こる腰痛です。
この場合、体の中では痛む部分に炎症が起こっています。
炎症とは、簡単に言うと体がダメージを受けて回復のために血液が集中している状態です。
例えば、
・ぶつけた(打撲)
・筋肉を傷めた(挫傷)
・急に重たい物を持った時にひねった(捻挫)
などで起こります。
この場合は、炎症を抑えるために冷やすことが必要になります。
これは多くの方が冷やした方が良いんじゃないかな~と思うはずです。
しかし問題はもう一つの腰痛です。
それが慢性腰痛です。
実は慢性腰痛も冷やした方がいい
「慢性腰痛は温めた方がいい」
こう思っている方が非常に多いのですが、実はそうとは限りません。
慢性的な腰痛も、冷やした方が体の反応が良くなるケースが多いのです!
それはなぜでしょうか?
その理由は、血管の働きにあります。
体の血管には次のような特徴があります。
冷やす
↓
血管が収縮する
↓
そのあと血管が拡張する
↓
血流が良くなる
この働きを利用すると、冷やしたあとに血流が回復しやすくなるのです。
これは「反射性血管拡張」と呼ばれる反応です。
冷たい水で手を洗った後に、あとでじんわりと手が温まった感覚になりませんか?
つまり、
冷やす →後で 血流がよくなる
ということが起こるのです。
その結果、
・疲労物質が流れる
・筋肉が回復する
・炎症が落ち着く
という変化が起こりやすくなります。
冷やして回復が良くなるって不思議ですよね~
※ただ、サウナの後に水風呂に入るのは、血管収縮が激しすぎるので心臓が悪い方や血圧が高い人は要注意です!
プロのスポーツ選手は必ず冷やしている
この考え方は、実はスポーツの世界では常識です。
例えば野球のピッチャー。
今、MLBやワールドベースボールクラシックなどを見ていると、
ピッチャーが投げ終わった後に大きなアイスバッグで肩や肘を冷やしているのを見たことはありませんか?
あれはなぜやっているのでしょうか?
投球をすると、腕の筋肉には微小な筋肉の損傷(マイクロダメージ)が起こります。
それを早く回復させるために、アイシングをして炎症を抑え、血流回復を促しているのです。
つまり、
痛い場所を冷やす
これはスポーツ医学では当たり前のケアなのです。
しかし日本では、なぜかこの考え方があまり広まっていません。
湿布では冷えていない
ここでよくある勘違いがあります。
それが「湿布」です。
腰が痛いとき、
「とりあえず湿布を貼る」
という方は多いのではないでしょうか。
しかし実は、湿布は患部を冷やしていないのです!!
湿布はメンソールの作用で「冷たい感じ」がするだけで、
実際には深い部分まで冷えているわけではありません。
さらに湿布には、
皮膚の熱を閉じ込めてしまう作用
もあります。
つまり、
冷湿布でも温湿布でも、
患部を本当に冷やしているわけではないのです。
もちろん、痛み止めとしての効果はありますが、
「冷やして回復させる」
という意味では、湿布はあまり効果的とは言えません。
アイシングで大事なのは、患部の熱を奪うという事です。
正しい冷やし方
では、どのように冷やせばいいのでしょうか?
必要なのは氷のう(アイスバッグ)です。
氷のうは、
氷+水
を入れて患部に当てるシンプルなものです。
これが一番体にとって自然で安全な冷やし方です。
注意点としては、
アイスノンなどの冷たすぎるものは使わない事。
冷たすぎると、その部分に凍傷を起こしてしまいます。
そのため、氷+水の氷のうが一番理想的なのです。
時間の目安は
5分〜10分程度
それを1日に数回行うと効果的です。
慢性腰痛の方でも、
・朝
・昼
・夜
に数回ずつと冷やすことで、滞っていた血流が改善され
回復が促されます。
なぜ回数が大事なのか
腰痛改善で大事なのは、
回数です。
例えばお風呂。
お風呂に入ると体は楽になりますよね。
血行が良くなるからです。
しかし、お風呂に入る回数は多くても1日1回〜2回程度です。
それに対してアイシングは、
1日に何回もできる
というメリットがあります。
つまり、
・お風呂 → 回数が少ない
・アイシング → 回数を増やせる
という違いがあります。
体の回復は、刺激の回数がとても重要なんですよ~
腰痛は腰だけの問題ではない
ここまで冷やすことの大切さをお話ししましたが、
もう一つ大事なことがあります。
それは、
腰痛は腰だけの問題ではない
ということです。
このブログでは何回も伝えていますが、
腰痛の原因には、
・骨盤のバランス
・靴の問題(歩き方の問題)
・筋力低下
・栄養状態
・体の使い方
など、さまざまな要因が関係しています。
冷やすことで痛みが楽になることはありますが、
本当の原因を整えないと再発してしまうことも多いのです。
~まとめ~
腰痛は温めた方がいいのか、冷やした方がいいのか?
結論は、基本患部を冷やすことです。
理由は、
・炎症を抑える
・血流回復が起こる
・筋肉の回復が早くなる
からです。
そして冷やすときは、
・湿布ではなく
・氷のうを使う
これがポイントです。
氷のうは、家に1つあるだけで
・ぎっくり腰
・肩の痛み
・膝の痛み
など、いろいろな場面で役立ちます。
もし腰痛でお困りでしたら、まずは一度正しいアイシングを試してみてください。
そして、もし
・何年も腰痛が続いている
・整形では異常がないと言われた
・マッサージしてもすぐ戻る
という方は、腰だけではなく体全体のバランスを見直す必要があるかもしれません。
腰痛は、体からの大切なサインです。
そのサインを見逃さず、しっかりケアしていきましょう。
中央元気堂
住所:三重県桑名市中央町2丁目62
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